觀後感

中華ドラマ、映画の私的感想集。

『山海情』

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『山海情』
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黄軒くん主演、で、みはじめました。😁
なんと、中国語共産党成立100年記念ドラマだそうです。

 

今まで見た私の黄軒くんのイメージは『完美関係』『亲爱的翻译官』、《妖貓傳》、古装物のシュッとした素敵キラキラ✨皇子様とか、現代物の俺様入ってる自信満々のデキるカッコイイ青年、とか。

 

しかしここではそんなものは微塵もなく、、。😳


頭はボサボサ、顔は日に焼けて頬は赤くて、黄砂にまみれてまさにド田舎のどダサい青年。😳そして、彼の話す言葉が....なに?何を話してるのお?ぜーんぜん、聞き取れなーい!大ショーック😰😱(『武俠』の金城武の話す四川訛りのときもわからなくてショックだったけどそれと同じくらいショーック。。)
で、またいろいろググッたところ、彼等の話してるのは、中国西北地方の方言だそうで、、そんなの、聞き取れる訳ないってばさ....😑

 

そんなこんななので、本当に、これ、面白いの?🤔見切れるのかな?と思っていたら。意外にも面白く、どんどん見て、なんと、無事に完走完了😆✌言葉はわからないから、字幕頼り部分がほとんどだけど。😅

 

寧夏回族自治区の西海固地区が、中國共產黨の扶貧政策(貧困救済支援)と福建省の對口支援(ググッたらペアリング支援というらしい)のもと、貧困から脱出し、街を築いていくお話。
実は、これ、地道な熱いお話なのでした。

 

党の移民政策で、西海固地区の湧水村を移民地区へ移民させようとする馬得福(黄軒くん)なのですが...。

 

移民地区、てゴビ沙漠の一部なんです。まさに黄色い大地
黄色い砂しかありません...。
そこに移動させて、一から街を作る、という計画。その村の名前《閩寧鎮》。

 

これ、絶対、日本人の想像の域を越えてると思う!!😰
彼等の貧困、貧しいのね、ふぅーん、、とかいう、生易しいレベル想像じゃないですね。
何故ここに人が住めるのか?!😱😰というレベルかと。
砂嵐はくるし、砂だらけでもうなーんにもない。

 

黄軒くんの馬得福、湧水村の頑固な村人たちの皆を説得して移民させるのがまず大変。。

 

移動してからも、逃げかえってしまう村人もいるし、電気もなく、村人の戸数が足りないと電気の申請も出来ず万事休す。。幼馴染みの水花の家族が黄砂の中を越してきて(水花は、馬得福と幼馴染みで、淡い恋心がありながらよそに嫁がされた後、夫が事故で半身不随になってしまっていた。彼女も黄砂の中、その身体の不自由な夫と小さな娘を引き車に乗せて一人で引いてやってきた....😰すっげー.....レベルが違う)、やっと戸数が満たされて電気を通すのが申請可能に。

 

そのあとも、街を豊かにするための計画の一貫で、キノコ栽培を促進させるのに、村人を信じさせるのがまず苦労、😑儲かると分かったら今度は作りすぎて飽和状態になり、儲からなくなって村人達激怒。😓

 

馬得福も超スーパーマンの役ではなくて、本当に困ったりする😰

けど、お話もそういうお涙とか、あおるストーリーラインはなく、ひたすら、地道に、皆の生活をコツコツ描いていきます。

 

それでも、私がスゴく好きだった場面は!👍
キノコ栽培過剰で売れなくなり、腐りそうになるほど余っているのに、党の上部幹部が実際に実地検証に来るからそこで成果を見せたい上司が、その事実を隠しておいて、発表の場で馬得福に良いことを言わせようとしたのを、馬得福は自らの良心に従って、本当のことをそこで今の現状を幹部に訴えたところですね。そこは、胸がすいた...。超カッコ良かった。👍中国共産党の幹部への規則とか忠実さとか厳しさは、日本人の比ではないと思う。もしそこで話聞いてもらえてなかったら、馬得福は自分の将来台無しなところだったのに.... 。

 

そのほかにも。
馬得福の弟の馬得宝と、従兄弟の楊尕娃、やはり涌泉村出身の李水旺の若者達は仕事がなくて、鉄道列車から荷物を盗み出す仕事に手を貸してあやうく捕まりそうになり、その際楊尕娃が行方不明になってしまい、馬得宝が探しに出た際に鉱山の地下を掘る仕事で事故にあって帰ってくるところは可哀想だった....。

 

貧困が招く問題、いろいろあるけれども、、それでも、街は少しづつ、良くなっていくけれども。

 

工事の金を返済に工面が遅れ、馬得福が弟の馬得宝への支払いを一番後にしたとき、馬得福が「お前になにもしてやれてない」といって、馬得宝の前で泣き酔っ払ったシーンは可哀想だった。。

 

最後に湧水村の人々全員を、移民させなくてはいけないのだけど、村の老人達は、昔からのこの場所から動きたくない、といって、ごねる😑
先祖のいるこの土地を離れたくないという老人達に、スピーカー放送を通して、人間とは家とは家族とは、これからのことを語った馬得福の語りが、スゴく心に響く話だった....。
引っ越す前の宴会は、悲しいけど、新しい出発だったのが、胸に迫りました。

 

ドラマ全体の筋を束ねる役割は黄軒くんなんだけれども、他の役者さん達も、バッチリはまっていて、素晴らしい役者さんばかりで、演じてるとは思えなかったです。何しろ皆さん砂にまみれてるからね....。

 

でもご安心を。😁
彼等もずーっと砂まみれではなくて、
最後に、立派な街に発展した《閩寧鎮》、葡萄の栽培とワインの製造に成功し、街は豊かになって、皆さんも、ラスト、素敵になって登場します😍黄軒くんもキリッとスーツ姿😍眼鏡もかけて😘✨素敵!カッコイイっ😍✨
あーここまで見て良かったー!😍


最後は、弟の馬得宝も幼馴染みの皆も、それぞれ家庭があり、車を持ち、仕事も忙しく、子供達もいて、最後にもう一度、皆で村の様子を見に行くシーンは、山の美しい様子も相まって、本当に素敵で、感動でした。。😆😍

 

あっ、そうだっ。最後のほうですけど、党の幹部として、黄軒くんの上司役で、王凱くんも登場してます!厳しいけど、気持ち分かっている上司役。やはり、眼鏡男子✨シュッとしてカッコ良かった😍


じっくり、熱い人間ドラマでしたー。

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⭐五つ満点採点
オススメ度:⭐⭐⭐✨
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23話

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そうそう!
ネットのレビューにもあったのですが、中国西北地方の方言と、福建語がつうじなくて、そこは笑えた(笑)😂😂中国語の方言て、ほんっとに、深い😅
てか、広東語も方言かー😅

 

そういや、《石頭開花》で尹正も田舎の貧しい家の話に出てたよね...。あれもすごかったなあ。。🤔

 

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