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《燈火闌珊》(英語:A Light Never Goes Out)邦題:『消えゆく燈火』
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張艾嘉、任達華、周漢寧與蔡思韵主演。
2022年作品。
この作品、
香港よりも、日本のほうが公開が早かった(第35屆東京國際電影節)という、珍しいパターンの作品でしたね。
なので、観た友人達から感想を先にちらっと聞いてました。
私もようやく観賞。
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香港の独特のネオンサインで輝く街並みは有名だが、ネオンも撤去されつつあり、昔のきらびやかなネオンもかつてのものになりつつあった。
江美香(張艾嘉)は夫の楊燦鑣(任達華)の死を受け入れ難く、亡き夫とのネオン下での思い出を想い出しながら、家の遺品を整理していた。
ある日、亡き夫の秘密の工場の鍵を見つけると、そこで偶然、夫の弟子だと名乗るLeo(周漢寧)と出会う。彼はすでに撤去されたネオンを再び作りたいと思っていた。美香は夫の最後の願いを叶えるため、街を歩き、少しづつネオンサインの物語を理解し、自らの手でネオン菅を作っていく。ある話では、ネオンサインの裏にはネオンの神様が住んでいて、願いをかけボードが点滅すると願いが叶うことを象徴するというのだった。そんなとき、娘の楊彩虹(蔡思韵)は香港を離れるつもりでおり、..。
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ストーリーはそのままなので、ネタバレするものもないですが。。
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この作品で、
主人公の江美香役の張艾嘉が第59屆金馬獎で最佳女主角(最優秀女優賞)を獲得したし、金像賞でもノミネートされたんでした。
さすが、彼女のこの役を充分理解した深みある演技は、この映画の要になっていましたね。
昔の思い出と共に亡夫を想う想い、最後の願いを叶えたいと思うあまりの堅くなな態度を表現した演技は、さすがの張艾嘉。
そして、
彼女とかかわり合うことになる弟子だというLeo(周漢寧)、それと、娘の楊彩虹(蔡思韵)は、張艾嘉が演じる江美香に影響されて一段上に引き上げられた演技をしていた気がする。(←偉そうだなワシ😅)
とりわけ、Leo役の周漢寧は、張艾嘉とのシーンが多かったし演技も光ってた👌
で、私が良かったと思うのは、
やはりネオンサインの師傳役の楊燦鑣の任達華。
出演は思い出の中と幻想の中なのですが、この役、任達華で大正解!👍よく理解した演技どころ、やっぱりうまいなあ!👍と思う👏
香港の現実として、
昔のネオンサインで輝く街並みは、確かに減ってきてますよね(←私自身が確認したわけではないけど、実際に比べてみてる人もいると思います)
私はネオン撤去については、どうこう言うのではないけれど、香港のそういうひとつの時代。と、思う。
ネオンの華やかな頃を懐かしみ、その時代の物語を、ひとつ切り取って目の前に差し出された目線が、心にふと落ちて染み広がる、そんなイメージの作品。
ネットレビュー評価をざっと見た感じでは、評価は結構分かれていて、意味をくんだ好意的なものもある代わりに、あまり評価していないものもあったけれど。。
詩情的で、特に盛り上げたりはしていないし、派手な作品ではないけれど、観たひとの心にぽつん、と落ちてきて、何かが残るんじゃないかな。
そんなふうに思えた作品でした。
追記:
工場の鍵についていたキーホルダーが、これが香港の小巴膠牌だったのが嬉しかった👍(←私もいろいろ持ってるー😆)
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江美香(張艾嘉)
楊燦鑣(任達華)
Leo(周漢寧)
楊彩虹(蔡思韵)
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私的な追記 :ちなみに、ちょっと影響されて、私も香港島のネオンを撮ってきました(230517現在)
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確かに少なくなったかな。。