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《白日之下》(英語:In Broad Daylight)
邦題:【白日の下】 | 第36回東京国際映画祭公開
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2023年香港劇情片。
簡君晉執導。
姜大衛、余香凝、林保怡主役主演,梁雍婷、龔慈恩主演。
実は、
内容から、これは(気持ち的に)相当キツい作品だろう..😱😱
と思って、
公開後も、しばらく観るのをためらっていた😖😖
けど、
林保怡が今晩(25/11)の第60屆金馬獎最佳男配角にノミネートされたと知り。😍✨
私、ファンなんです!😍TVBドラマ時代からのファンなんです!林保怡!!😍😍✨
***結果として受賞は出来なかった(**『白日之下』は全て空振りだった)けど、、観賞したひとは、この映画の語っているものが!絶対わかると思う!****
なので。
これはー!
もう観に行くしかないと。。💪
で、ドキドキ💧で観に行きまして🚶🏃
.........
観終わって、
もう、語られるものの重みが受け止めきれないほどの作品だった😳😱😱😱
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A1新聞社は、障害者ホーム「彩橋之家」
での虐待に関する内通を受け、
調査チームの凌曉琪(余香凝)は管理問題を探る為にホームに潜り込み、内部の非人道な生活を暴こうとするのだが。。
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なんとこれ、本当にあった事実事件の改編。😱😱😱*****
実は、観終わってから、
改めて、
予告のようつべを観に行ったのですが、
『ニュース報道は、本当に世界を変えることができるのか。
何十年後にまだジャーナリストは存在するのか。』
というもの。
でも私は、これを見て、思った。
この映画につまっているものとは。
実はそれだけではなく。
問題は、
更に深くて、重くて、しかも、今もどこかに存在する、のしかかっている香港社会の現実だということ。。。😱😱😱
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ネタバレ
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私は、
最初、これは、正義にあふれる記者が、非道な管理をする養護ホームの内情を暴く、正義感のお話かと思ってたんです。(←勝手に😅)
なので、最初、
映画は、こわーい雰囲気のどろどろ~のところに入っていくようなイメージを抱いてました。😰
でも、、そうじゃなかった。😖
ジャーナリストの凌曉琪(余香凝)は、内部密告を受けて、その調査のために、自分はホームにいる周健通(姜大衛)の孫だと偽って、ホームにもぐり込むんですけど。。
導入の描き方は、たんたんとして。
そこは、一見、香港に普通に存在する小綺麗な養護ホームのような印象さえあった。
(***追記すると。しかし観ていくと。それこそが、衝撃的なことだということだとわかる。当たり前に存在することこそが。。😰)
(***でも、当時実際に関わった記者によると、映画に描かれているのはほんの一部だということで、実際はもっと匂いも漂ってくるようなひどいものだという話でしたが***)
そこで彼女は、
日々調査するうち、院内は二人しか世話をする者がおらず(***この虐待する看護人が💦😱激怖!)、劣悪な衛生食事環境(期限切れた焼売をおかずにしていたり、床に落ちたものを食べさせたり😱)や殴ったりする虐待の事実を見ることに。。😱
報道として出す為に、
1.ホームの内部での虐待や、、
2.老人達が裸にされて屋上で水をぶちかけられて身体を洗われていること😱😱😱!!(←ここ、めちゃくちゃ衝撃!😱😱😱)
の証拠をとらえようとする。
様々、凌曉琪(余香凝)報道社は苦労に苦労をかさねて、、
やっと報道されると、社会を揺るがす大事件に発展。。⚡💥
更に院長の章劍華(林保怡)は
3.弱智の女の子黃小鈴(梁雍婷) への性的虐待の疑いで起訴に。
....ここで、観客は、
こんな劣悪なホーム!😱これを潰してしまえばそれで解決でしょ!?て思うかもしれないんですけど😖
.....ええ。普通の勧善懲悪のお話の作りなら、そうなりますよね。。
でも、これはそうじゃないのです😱😰
物語の悪玉の対象のようなこの院長も、弱視。彼も、幼い時から辛い思いをして耐えてきた。そして、
『我々は家族だ。』と。歳をとって疎まれて誰からも必要とされず、家族や社会からも捨てられ行き場のない障害者や老人達。
『お荷物』になった彼らには行くところがない。
凌曉琪(余香凝)も、自分の母(鮑起靜)が放った、自分は『お荷物』という言葉を聞く。
社会制度も、彼らを救ってはくれない。😢😢😢😢
......
結局、証拠のビデオも不十分、弱智の女の子も法廷で証言できず、院長章劍華(林保怡)も不起訴になってしまう😰😰
......
失望する凌曉琪(余香凝)😢😢😢
しかし、ようやく、
最終的に、養護ホームは、社会制度的に閉鎖され、閉鎖に追い込まれることになるのだけど、、。。
ところが、
なんと、これは、めでたしめでたし、ではないのでした!😭😭
施設閉鎖に追い込まれた為に、今まで施設にいた障害者老人達は、出ていかなくはならなくなり、、『お荷物』の彼等は行き場を失ってしまうのです😭😭😭
........なんという負の連鎖😰😰😰😰
路頭の雨の中。
ホームの老人のうちで凌曉琪(余香凝)と心が通うようになっていた周健通(姜大衛)が、彼女に帽子を被せてあげて。『正しいことをしたんだから自分のせいだと気にやむことはないよ』と。。
......この言葉に救われた😢😢
問題が実は一皮だけではない、その裏にある更なる問題がある、その事を思い知らされる、そして最後に少しだけの救い。
私は、この周健通(姜大衛)の一言に救われた気がしたのです。
周健通(姜大衛)も『お荷物』でどこにもいくところがない。だからわかっていて、自らボケたふりをしてホームにいたのですね。。😢😢
これは社会問題の氷山の一角。。
..............
単なる、虐待ホームの問題だけではない、社会の底辺にいる行き場のない障害者の老人達。
私も、現実、香港でひとりで暮らしていくひとりとして、とても他人事とは思えず😖😖😖⚡💥.....私も将来あそこにいるのかも💦😰😭と、
苦しくて涙も出そうで出ないほどで💧💦😢....えーん💧
.........
さて。
この映画に出演の
香港の俳優さんたちの、配役立ち位置が素晴らしい!と思った👍
どの役も、しっかりはまってる👍💪
どの役も、扱いが丁寧なのが、感心しました。✨見捨てられる役がいない😛
主役メインの三人、周健通(姜大衛)、凌曉琪(余香凝)、章劍華(林保怡)は、もとより、、。
同僚役の亮(梁仲恆)、唯一、オアシスのようで出てくるとほっとした。😆(***梁仲恆て、《媽媽的神奇小子》の 蘇樺偉役だったわ!😍)
何姑娘(龔慈恩)、良心に従って密告してたのも。わかる!
先に書いた母(鮑起靜)とのやりとりや言葉『お荷物』に、問題を重ね合わせて見せるようになっていたのも。うまかった!。👍👍
その表面の虐待だけを取り除けば終わりではない、という、香港社会の奥の奥までかきだしたような、実際、香港の現実に存在する問題を描いたこの作品。
衝撃的題材ですが、
描きかたは、ドロドロ部分だけをあおりすぎず、問題に向き合う視線が、映画として好感良かったです。
.....テーマは重いんで泣きそうだったけどね😖
すでに、【白日の下】 のタイトルで| 第36回東京国際映画祭で日本公開されたとのことなので、観れる方は、ぜひ。
😱⚡どーん!...てなるかもだけど。💥
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追記:
ところで。
ググによると、、
この作品、プロデューサーの爾冬陞によると、この社会的に敏感な題材のため、なかなか投資会社が見つからなかったところ、最終的に劇本を古天樂の天下一電影公司に持ち込んで撮影できたとのこと!👏✨
さすが古仔!素晴らしい!👏👏💪✨
古天樂はインタビューで、
『《白日之下》この劇本にはとても深い意味がある。ストーリーも事実に基づいた改編で、どのキャラクターも演じるのは非情に難しい。が、この映画を通して、商業的な角度からではなく社会現状を反映し観衆を引き付けることができる。それがとても気に入った。』
更に、
自分ももともと出演のつもりだったが、メイクをしてみてキャラに合わなかった為に他の出演者を探した。
ということでした。
ううーむ!なんだか、わかってくれてる古仔が!めっちゃ嬉しいわー!さすがー!👍👍👍😁✨😍
支持香港映電影!!頑張れ!!💪✨
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周健通(姜大衛)
凌曉琪(余香凝)
章劍華(林保怡)
亮(梁仲恆)
黃小鈴(梁雍婷)
何姑娘(龔慈恩)
Eric(朱栢謙)
潘大狀(朱栢康)
水哥(胡楓)
凌母(鮑起靜)
明仔(周漢寧)
琛哥(陳湛文)
陳美芳(寶珮如)
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