觀後感

中華ドラマ、映画の私的感想集。

《年少日記》(英語:Time Still Turns The Pages)| 第36回東京国際映画祭上映作品

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《年少日記》(英語:Time Still Turns The Pages)| 第36回東京国際映画祭上映作品
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卓亦謙執導,爾冬陞監製。
盧鎮業、鄭中基主役主演。
陳漢娜、韋羅莎、黃梓樂、何珀廉、吳冰、周漢寧、戴玉麒、歸綽嶢。
2023年。

***第36回東京国際映画祭でも公開されてたんですね。👍

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.....
いやあ、ここのところ、
時間がなくてですね💧😅

 

なかなか、映画館に行けなかったのです💧
...
が、
今日、ようやく!時間が作れて!
朝、早起きもしたのでー!
映画館へ🏃🏃🏃💪

 

........
ほんとはね。

この作品も、
《白日之下》同様、キツい内容なんだろな~😢...と最初からわかっていたけれど、。

 

しかーし!
《白日之下》同様、
【第60屆金馬獎にノミネートされ、結果、最佳新導演も受賞した!✨】


となっては、
香港映画を応援するものとして!
これは是非、映画館に観に行かなければー!!😆😆


てわけで

gi! go! 🏃🏃🏃
映画館にダ~ッシュー!🏃🏃🏃
となったと。いうわけです👏😅
(←いや、これ、前置き長すぎだからさ💧自分😅)

 

えー、
とにかく😆
感想です。


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教室で発見された、一通の署名のない遺書を巡り、中学校の教師、鄭Sir(盧鎮業)は、自殺を図ろうとしている学生を探し悲劇を阻止しようとするなか、暴力と遺憾に満ちた自分の少年時代を思いおこしていくのだが。。
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こんなわけで、
鄭Sir(盧鎮業)は、
自殺を図ろうとしている生徒を見つけようと、クラスの班長に協力を求めたり、クラスメートに話を聞いたりしていくんですけど。。

 

自分自身も、妻の林雪兒(陳漢娜)との婚姻危機や、父親の鄭自雄(鄭中基)の病気入院も重なるなか、、⋯⋯。

 

兄の鄭有傑(黃梓樂)残した日記を読むとともに、
幼少時を思いおこしていく。



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ネタバレ。
***読み返したら、
ちょっと、というか、かなり、自分個人的な感覚の感想かもしれない。。
と思ったので、その辺はご容赦🙏🙏💦
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その幼少時代とは。

 

鄭Sir(盧鎮業)の幼少時の家庭は、決して良い環境ではなかった。
父親は弁護士で財力はあったが、家庭上に暴力的に存在し、母親もその暴力を受けており、子供達への要求も厳しく、成績が全てだった。


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家庭には、兄の鄭有傑(黃梓樂)と弟の鄭有俊(何珀廉)(←鄭Sir(盧鎮業)の幼少)がいたが、、この兄弟は常に比べられており、成績の良くない兄の鄭有傑(黃梓樂)は、父親の暴力的教育と母親からの愛のない扱いにあっていた。

 


......
という、鄭Sir(盧鎮業)の幼少の家庭の様子が、
学校の自殺しようとしている生徒探しの流れと交錯しながら、語られていくんですけど、、。

..........


幼少時の家庭の様子は、、兄弟の兄のほう、性格は優しいけれど、あまり学校の成績は良くない兄の鄭有傑(黃梓樂)の物語で展開されるわけです。


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いつも父親に打たれ、母親には冷たくされ、弟ばかり誉められて、【自分はそんな重要な人間じゃない。】と思う。そんな彼の習慣は日記をつけること。それでもときに弟と楽しく遊ぶ彼は、弟だけが転校することになり、、自分がいなくなれば、弟も父親と母親と一家三人になって仲良く過ごせるはず。と思う。。😢😢😢


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ところで、、

これはもしかしたら、私だけかもしれないのですけど、ここまで兄の鄭有傑(黃梓樂)のお話だったのが、彼が飛び降り自殺してから、焦点が弟の鄭有俊のほうに移る。
そこではじめて、私、『あ、そうか、この弟が鄭Sir(盧鎮業)だったね。😳』
と認識したんです。


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つまり、
お話流れは、もともと弟の鄭Sir(盧鎮業)目線でよかったはずなんですが、
私、ちょっとうっかりしていて?、、
兄弟のうち、出来の良くない兄の鄭有傑(黃梓樂)が家庭で暴力を受けて自殺してしまう部分を、過去の物語として弟の目線だったことに、、ぼやーっとしていて注意していなかった(分からなかった?)。

そのあとの他の部分は弟目線なんで、そこで視点が戻ったので以降は大丈夫でしたけど。。


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....ふうむ。。🤔なぜだろ?🤔黃梓樂が上手すぎたからか🙄兄と弟の描かれている比重が違ってたからかな。🙄過去のときに弟目線の部分をもう少し入れてくれてたらわかったかも。。


ともかく、兄の自殺後、弟の鄭Sir(盧鎮業)目線になって、一瞬、およよ?😳と思った私。
黃梓樂、とにかく上手すぎるのよ💧てことで💦😅
.................

 


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一方、
学校の自殺志願者探しのなかのエピソードはもちろん鄭Sir(盧鎮業)からみるエピソード。いじめを受けている生徒、心を開かない生徒、先生としてどのように関わっていけばいいのか。


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そして、
鄭Sirも自分の妻との結婚生活の危機。
過去は暴力で自分を支配していた父親の病気入院、死を前にした老いた父親に、『なにも出来ないけど。寄り添うことはできるから。』と語りかける鄭Sir。

 


あの時、相手のことをほんの少し、もう少し、関心をもってあげていれば。
......という想いは、この監督の、実際の経験からきた物語なのだそうです。😢

 

 

最後に、
試験前の生徒達に向かって。
『自分も昔、心を開かない時があった』『でもそれはばかだった』『君達がもしなにか話をしたくなったら』『これが僕の電話番号だから』。と生徒達に伝える鄭Sir(盧鎮業)。


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.......ヤバかったよ、ココ💦😭😭😭
私、また涙腺が崩壊しそうに😭😭😭💦💦うわーん💦こんな先生、いなかったもん😭 


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私達に、隣のひとへの、ほんの少しの思いやりと関心を思い起こさせる。

 

香港の子供への期待は、成績が全てで子供が自分の思い通りに成功することが勝ちだと信じている家庭が多い、その悲劇。
いろいろな心の琴線に触れる。


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ところで、
《白日之下》と《年少日記》が第60屆金馬獎に同時ノミネートだったこともあるし、私も同時期に観賞したし、香港の現実を写しだした作品としてつい比べてしまいそうになるけれど、、。

この二つは違う角度の視点から描いてると思うんですね。《白日之下》は現実を浮かび上がらせる社会的角度からだと思うし、《年少日記》は人の心の内面からの。なので、どちらがいいとかはないですよね。
いずれにしても、どちらの作品も、香港の現実を掘り起こして私達に考えることを投げかけてくる。

 

 

香港映画を応援するひとりとして、
香港映画にこういった良質の作品が出るようになって、ほんとにスゴい、嬉しい!と素直に思いました。😍👍✨

辛かったけど💧😢😭

 

.........
さて。
さんざん演技上手すぎ、と書いてきてる鄭有傑の黃梓樂、

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10歳でこんなにうまくてほんとにどうすんの👍✨と思う私😳

 

 

暴力をふるう父親の鄭自雄役の鄭中基、黃梓樂とのシーンでは、毎回撮り終わる度に、ごめんねごめんね💦と謝りまくってたそうです。暴力シーンはあまりに辛くて、役を降りることも考えたとか。

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鄭中基って、コメディからシリアスまでこなせるけれど、特に、後半、歳をとって入院して先が長くない老人の様子は、はまりすぎてた!😱超ビックリしたわ!

 

 

鄭Sir役の盧鎮業、

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一言で言って、よかったです!👍 私、はじめてかも。何かを抱えてる、でも偉くない普通の感じな人を演じるのって難しいと思う。
ほんとのことを言うと、登場したとき、?😳この人が主人公?て思ったんですよ😝でもお話が進んでいくと、どんどんはまっていったので、うまいんだと思います(←当たり前だろ💦😅何故上から💧)

 

全体のトーンはちょっと暗くて辛いお話だけど、
お時間あるかたは、是非!

これからの香港映画にも、熱く期待!


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鄭Sir(盧鎮業)
鄭自雄(鄭中基)
林雪兒/Sherry(陳漢娜)
鄭黎嘉欣/Heidi(韋羅莎)
鄭有傑/Eli(黃梓樂)
鄭有俊/Alan(何珀廉)
Vincent(蛋糕)(周漢寧)
黃家怡(吳冰)
蝦姐(邵美君)
Miss Chan(陳苡臻)
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