觀後感

中華ドラマ、映画の私的感想集。

《窄路微塵》(英語:The Narrow Road)

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《窄路微塵》(英語:The Narrow Road)
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張繼聰、袁澧林、區嘉雯、朱栢康及朱栢謙主演。 2022年作品。

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先日行われた第59屆金馬獎に、

この作品の張繼聰が主演男優賞ノミネート、このほかに主演女優賞ノミネート、音楽賞獲得作品!と知って。

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私、張繼聰、大好きなので~😍😚
観たい~😚と思ってました。

 

さっそく観賞してきました!

 

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ひとりでクリーニング会社を経営している窄哥(張繼聰)は、コロナ禍(COVID-19)で会社の業績が振るわず苦しいところに、失業中のシングルマザーのCandy(袁澧林)が求職にやってくる。見たところまともな職歴もないようなCandyだったが、思いがけず彼女が窄哥の仕事上の困難を解消することになり、二人の生活もしだいに軌道に乗りだし、コロナ禍も生活の一部分になりはじめた頃、クリーニング会社が訴えられ、窄哥の家にも大きな変化が訪れるのだった......。
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このお話の舞台は、コロナ禍の最中。


香港のコロナ禍の営業規制は厳しかった(現時点でようやく緩和になったところなのでめちゃくちゃ感慨深いですね)ので、一番大変だったときの、香港の街は、店をたたんでシャッターを降ろした風景がちょっと怖いくらいでしたからね。。😓😱

 

 

張繼聰演じるクリーニング会社の社長の窄哥は、清掃業経営だけれど、そんな香港のコロナ禍での厳しい営業規制の為に、仕事業績は振るわず、彼も自分の身体の具合や、母親の面倒をみながら、苦しい経営をしていた。

そんな中、シングルマザーのCandy(袁澧林)がやってきて、試しに彼女を雇ってみるところからはじまるんですね。


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一部ネタバレあり
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服装の見かけからしてCandy(袁澧林)はまともな暮らしをしてきていない様子。
案の定、清掃中にちょっとした手ぐせが出た(←娘の為なんですけど😣)Candyに、一時は彼女を辞めさせる窄哥。だけど、改めて彼女を雇いなおし、彼女も心根を入れ替え、会社も軌道に乗り、うまくいきそうなとき、窄哥(張繼聰)の母親が突然亡くなる。

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....ところがここで😰😰😰

 

葬儀手続きの為に、会社をCandyに任せた間、Candyのした、ほんの気持ちからしたことが、、
このクリーニング会社を一気に窮地におとしいれるんですね。。。😰😰😰

それも、ここ、窄哥が彼女に、自分の気持ちを伝えようと言いかけた正にそのときに。

 

😨😨😨事情は一気に転落。。

😱😱😱

.......................

 


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このあとの展開はビックリするくらい、非常に現実的😱

こういう時ドラマによくある、ドラマチックな劇的な助けとかもありません。

 

そう、このお話は、とても現実的。。


ことさらな盛り上げもない。
彼等の生活と、行動そのままを描いていく。

それが、私には、今の香港にも反映して、逆にこちら側にしっかりと届いてくる気がしました。

やるせない現実。。😣


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映画の音楽も、ことさら盛り上げたりすることもなく。
大方静かに落ち着いて控え目ながら、その時々のシーンの気持ちを静かに現してくれていて、染み入るようで、すごーく良かった!

なので、音楽賞を取れたのは、心から嬉しい!✨😍👍👍

 


この映画全体のトーンも、
平坦に、たんたんと現実を写しとっていきます。
それが、私にはかなり、好感度高かった。👍👍✨✨

これは香港のどこかに絶対にある現実と風景だと思った。。😔😔

 

 

 

 

そんな映画トーンの軸になってるこの窄哥役の張繼聰。

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コメディ役者としても定評ある彼だけど、今回は、今までのそんな喜劇の時の爆発するような可笑しいパワー部分は抑え、内面に抱えているものがあるのを感じさせる控えた演じ方が、また彼の新たな面を見せてくれてました!😍✨👍

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今回の、地に脚がついた感じの彼の演技に、彼のことがますます好きになった!♥😍✨👍

(←余談:私、彼のガタイが良い見かけも好きなのよ😍刺青もカッコイイし♥うぷぷ🤭🤭←それ誰も聞いてないってば)

追記:クリーニングのお仕事も、ちゃんと専門の方から勉強して臨んだそうですね。実際、ほんとに大変なお仕事なんですよね。。コロナで重要度が上がりましたし。。

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Candyも本当は悪い人間ではなくて、コロナ禍の厳しい最中に、生きていくためのうまいところをかじっていただけ。それは、彼女が悪い人間だと特定できるものではない、、と思うけれど、社会的には反則。

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この役を演じた袁澧林、彼女はキャスティングのとき、初めは一番候補じゃなかったとか。彼女自身の中にもある緊張感を、生きていく為にうまいとこ取りをするという、よくある普通の人間のこのCandyというキャラの中に置いたのは、監督さすが!👍😁
 

(....ところでビックリしたのだけど、この袁澧林て、《過時·過節》のJoy役でしたねー!😳😳そういやそうだっ!😅←気づかなかったのは私だけ?😅💧役者さんてほんとに化けるなあ!👍)

 

 

 

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そして、、
この映画のラストは、是非、実際に観ていただきたいので、ここには書かないでおきます。 

 

 

ひとつだけ。
窄哥(張繼聰)がCandy(袁澧林)にかけた言葉がきっと響いてくる。✨


『俺達は塵みたいなもんだ。神様もいつも見ててくれやしない。だけど、かまいやしない。俺達が相手を見えてればそれでいいだろ。』

✨✨✨😍😍😍👍👍👍


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この映画には、

英雄とか偉い人は出てこないし、激励する強いメッセージもはっきりとはないけれど、、


.....【それでも生きていく】彼等に。

何かを感じる、そんな映画なんじゃないかな。
と思った、感じた私。✨

 

 

特に、
香港に住んでる人には、コロナの時の事情も肌で分かるし、より何か受け止められるものが、たくさんある気がします👍✨


是非見てみてほしいなと思います!👍👍

 

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窄哥(張繼聰)小型清潔公司老闆
Candy(袁澧林)年輕單親媽媽
細朱(董安娜)Candy之七歲女兒
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窄哥(張繼聰):
「我地啲一粒塵都唔係嘅,個天唔係成日睇到我地嘅,不過唔緊要吖,我地睇到對方咪得囉。」

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