觀後感

中華ドラマ、映画の私的感想集。

《過時·過節》(英語:Hong Kong Family)

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《過時·過節》(英語:Hong Kong Family)
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毛舜筠、謝君豪、呂爵安、談善言主演。
2022年作品。

 

ようやく観てきました!


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物語は、八年前の冬至飯から始まる。借金を無心しに(実際は「做冬(冬至する)」のため)実家に帰ってきたと誤解された叔父は怒りのあまり去ってしまう。続いて、以前からたまっていた父(謝君豪) は、母 (毛舜筠) の非難と離婚の言葉に、包丁を持ち出して激昂し、現場を目のあたりにした息子(呂爵安 )は、父親を許せず、家を飛び出てしまい、一家は再び皆が顔を揃えて冬至飯(冬至ご飯)を過ごすことがなく。。八年がたっていた。
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こちらの冬至の日は、「做冬」(冬至をする)」と言って、(会社によっては早めに上がって)家族が皆、顔を揃えて冬至ご飯を一緒に囲むのが習慣ですよね。
ローカルの皆さんが、大事にしている習慣。(←私も香港で働いて初めて知った😛)

 

この冬至の日の事件から展開する物語。

監督の実話とも言われているけれど、、ありがちな普通の家庭の出来事でもあるかもしれず。

 

....一家が顔を揃えて食事することが大団円、幸せなのかどうか。。?

 

実は、
....これは私自身の境遇にも覆い被さる問題で、映画見終わってからもちょっと考えていました🤔🤔🤔


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ネタバレ含みます~
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ある誤解が、家庭に亀裂をはしらせる。そして、去ってしまう者、残る者も仕方なさに押し込められていて、、見ているこちら側の視聴者としては、これって大袈裟じゃない?ちょっと喧嘩しただけで、八年も会わないなんて?と思うかもしれないです。。

 

けれど、、
実際、ある~。。😔😔😔

 

それは、ただのきっかけになっただけで、
今までそれぞれの心にくすぶってたまっていた亀裂を、こじ開けてしまっただけだから。。😢😢😢f:id:hangji3:20221201030544j:image

 

 

この映画のレビュー、いろいろ出ていて、それらを読むと、読み解き方もちょっとづつ違う。

 

そのなかで、一番、私が納得できるものに近かったのがありました。。

【ひとりひとりそれぞれ個人の、守るべき我慢できる最低のラインは違う。各々自分の方法で自分の正しいと思うことを守っていく。家族としての縁も、尽きる時がくる。その時がくれば、お互いを傷つけることなく、必ずしも「家族」という枠にとらわれる必要はないのでは。もちろんそれぞれ季節ごとに、皆が一緒にいられれば幸せなことではあるけれど、必ずしも一緒でなくてはいけないわけではないのでは。縁があって、気持ちがあって、その場一緒にいられることこそが幸せなのだから。】

.....ヤラレタわ、このレビュー😳😳👍👍✨
まさに私のど真ん中👍

 

そして、最後、


「有多少人在,就多少人食飯(ここにいる皆で、ご飯を食べましょう)」
お婆ちゃんが語ったこの言葉が一番見通せていたと言える、と。。。👍👍👏

 

 

この映画最後の画面に。
結局、 皆、顔を会わせないんです。。。。。😔😔
なので、ちょっとやるせないというか、辛い気持ちも残るんですけど。。
だから、この映画が語っているのは、いわゆる、大団円ではないですよね。。


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でも、無理はしない。

 

無理矢理、揃っても傷つけあうくらいなら無理することない。
......私は、これで、充分いいかも、と思った。👌

 


登場人物たちは、家族で埋められない感情を、他の外で補填しようとする、母 (毛舜筠) は外でお手伝いさんをするシングル家庭の仕事に打ち込み癒しを見いだす。息子 (呂爵安)は自分でVR開発に没頭し、姉(談善言)は恐怖を克服して夜間の山登りを決行。父 (謝君豪) は離婚して家を出ていくことにし、それぞれがそれぞれの気持ちを投射していく。

......皆が皆、そうやって生きてくのも、悪くない。

 

レビューはさらに、
【いつか心の扉が開けて、また一緒にテーブルを囲める日が来たら、その時こそ一緒に座って食事すればいい。
その時まで無理することはないし、自分だけの空間を持っていることも悪くない。】

 

.....うん、悪くない。

 

というのも、
父 (謝君豪)と、姉(談善言)が車中で会話するシーンが、私は好きでした。少なくとも、会話が噛み合わって、わかりあえた部分だと思う。ほっとした。。✨
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(謝君豪も、このシーンが好きだと言っていたインタビューを見ました)

 


なんだか、
私の気に入ったレビューの内容紹介みたいになってしまったけど😅😅

仕方ないわ(笑)
これがど真ん中だったのでね😅😝


息子役の 呂爵安、これまでも幾つも作品見てきたけれど、私はこの役の彼は私が今まで見てきた彼のちょっと軽めでオーバー気味な部分は潜めていて、それがこの役に合っていたと思う!👍👍

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父役の謝君豪、母役の 毛舜筠は、、もう言うことないですよね。謝君豪ダメな夫を無理なく演じている、、。
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特にこの毛舜筠も、いわゆるいい母親ではなくて、口からがちゃがちゃ要らないことも言ってしまううるさい性格の役。いざ離婚すると言われて、気持ちが堰を切るところはさすがの演技。

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私は、今回、姉役の談善言が良かったかな。《野人老師》の役のカンカン強い役のときよりも、こういうどこか抑えた感じのほうが、彼女に合っている気がする😙

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この映画には、

同じ食卓を囲む《飯戲攻心》のような、軽く明るいノリではなくて、物語全体のトーンも平坦のまま見せていくので、特にことさらな盛り上がりもないけれど、、見終わってちょっと何か考えるものを投げかけてくれる作品かも。🤔🤔🤔と思いました。

 

....決まった😆✌
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父 /陳旭真(謝君豪)
母 /玲(毛舜筠)
息子/陽 (呂爵安)
姉/琪(談善言)
叔父/明(梁祖堯)
表妹/悦Joy(袁澧林)

雀仔(盧瀚霆)
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追記1.:KOL役で盧瀚霆が出てましたね😁

追記2.:全て私の個人的感想ですのでご容赦下さいね🙇🙇